◇6.天上界とは

天上界は21段階ある

天上界の21段階は、3つの階層に分けられています。

具体的にいえば、1階から8階までの、人間を完成させることのできた生命体が集まる世界と、9階から18階までの「菩薩界」、19階から21階までの天に近い生命体が集まる「宇宙界」の3つです。

このうち、9階より上の世界が、大自然の法則に即してほぼ100%自分を正しく使うことのできた生命体が位置する世界です。自分のために人生を使わなかったという最低条件を満たしたうえで、他人の人間完成に大きく貢献できた生命体のみが、その高みに上がることができるのです。そうした生命体が集まる世界を「菩薩界」と呼んでいます。たとえば般若心経に出てくる菩薩とは、この天上界の9階より上にいる生命体のことです。

美しい花が咲き乱れ、清らかな音楽が鳴り響く場所として、私たちがよく口にする「天国」とは、まさしくこの菩薩界のことを指しています。ここは安らぎとよろこびに満ちた桃源郷です。「菩薩界」には時間もなければ、空間もありません。「菩薩界」にいる生命体は、たとえどこであろうとも、自由自在に移動することができます。地球上のあらゆる場所へ、行きたいと思えば瞬時にして動くことができます。地上のどこかをのぞこうと思ったら、すぐに降り立つことができます。人間が法則に沿った生活ができるまで、「菩薩界」の生命体は見守ることができます。誰かが苦を刻みそうになったら、道を誤らないように正しく導いてあげることができます。

さらに19階から上の階は、また特別な世界です。ここ「宇宙界」に位置する生命体は、宇宙のどこかにいる他の生命体と自由に交流できます。地球という場を離れて、他の惑星の生命体とともに地球の進化を司るという大きな役目を担っているのです。この位置にいる生命体は、人間から見れば神にも近い存在です。地球で生かされている78憶人すべての人間の生きざまを、一瞬にして把握することができます。一人ひとりの人間のおもいをチェックしつつ、地球生命体をどう方向づけるのか、宇宙的な観点から導いていくのが彼らなのです。

「宇宙界」にある生命体は、もはや一人の人間としてのレベルを超えており、太陽のような大きな存在として感じられます。あまりにも偉大に見える「宇宙界」の生命体ですが、もとを正せば彼らも、今の私たちとなにひとつ変わることのない一人の人間だったことを、忘れるわけにはいきません。人間として生まれ、人として悩み、悲しみ、傷つき、その果てに真のよろこびへと到達したのが彼らなのです。自分のためではなく、人のよろこびのために人生を使いきることで、彼らは天上界の最上段へと昇ったのです。