自然の一部である私たち生命体(魂)もまた、その大いなる自然のサイクルにならって生かされています。
人間として生を受けている私たちの生命体は、現世での人生の10倍を1サイクルとして円軌道を描いています。人生80年であるとすれば、おおよそ800年です。次章で詳しく述べますが、誰もがこの1サイクルのなかで1度、現世に生を与えられて修行をすることになります。
人間を完成すると、生命体の地上での修行は終わります。この目的を果たした生命体は、さらに高次元に進み、順次進化を果たしていきます。つまり人の人生というものは、この円軌道の1サイクルの修行における卒業(卒行)試験にあたるものと言えます。
合格できたならば地上での修行を卒業して高次に進むわけです。けれども、もしも不合格であれば、その人の生命体はその人生の10倍ほどの期間をかけて修行を積み、ふたたび人間となって再試験に臨むことになるのです。
寿命という言葉がありますが、それはつまり、個々の人にとって人間完成までに必要な年数です。人間を完成できるまで、生命体は何度でも再生を繰り返します。今こうして現世で人間をやっている私たちという存在は、未だ人間を完成させることができずに何度目かの追試を受けているようなものです。
このように、人が逝く時期も、死後に生命体の行く場所も、生前に見合ったものとなります。そしてさらに、生まれ変わる時期も、生まれ変わる場所や環境も、前の生に見合ったものとなるのです。