近年、「終活」への関心が高まり、財産整理や遺言、葬儀、墓など、人生の最期に向けた準備をする人も増えています。また、自分がどのように生きたいか、もしものときにどのような医療やケアを望むかを、家族や大切な人とあらかじめ話しあう「人生会議」も提唱されています。
しかし、ほんとうの終活とは、たんに「死ぬための身辺整理」をすることではありません。むしろ、死を見つめることによって、「自分はいま、何のために生きているのか」「どのような人間として人生を終えたいのか」を問い直すことこそが肝要です。
私たちはふだん、五感で感じ取れるものを基準に人を評価し、名声や肩書き、学歴、経歴、財産、努力の量などでその人の価値を判断しがちですが、名声や肩書きを得るために他人を傷つけ、財産を築くために人を蹴落とし、成功を求めるあまり、家族や人への思いやりを失ってしまえば、どれほど華々しい人生であっても、その生き方に真の価値があるとはいえないでしょう。
人間の真の価値が最も鮮明にあらわれるのは、人生の最後です。
死を迎える瞬間には、肩書きも財産も名声も持っていくことはできません。最後に残るのは、その人がどれだけよろこべたか、どれだけ満たされていたかという、生涯の生きざまそのものです。
自分が人間完成をなし遂げることは、家族や子孫だけでなく、人類、地球、そして宇宙の繁栄にもつながっていきます。
だからこそ、死を恐れるだけではなく、今日をどう生きるかが大切。本書は「死」の真実を通して、人間が生まれてきた目的と使命を明らかにし、人生の最後を大きなよろこびとともに迎えることのできる生き方を示します。
本書は読書環境に応じて「製本版(ペーパーバック版)」と「電子版」が用意されています。













