私は、1970年、地方公務員の父、実家の家業で飲食店を手伝っている母の間に、弟・妹とともに3人きょうだいの長男として生まれました。
中学生までは文武両道の優等生タイプでしたが、葛藤がありました。もっとふざけたりはしゃいだりしたいのですが、大勢の中では大人しくしている自分がいます。その分、家ではじけていて、親からは内弁慶なんだからと言われていました。
高校では、やる気がなく成績も落ちて
ところが、高校生になると、それまでの反動からか、急に何もかもやる気が出なくなってしまったのです。何とかしようといろいろ試みるものの、いずれも長続きしません。両親から大学進学を勧められたものの、気が進みません。授業中も居眠りばかりで、高校の成績はみるみる落ちていきました。
人生とは何かの模索の末、自然の法則に出会い
両親の期待に沿えないという気持ちから、家を出、私は住み込みで新聞配達を始めました。「人生とは何か、人間とは何か」の模索が始まりました。
とにかく何でも興味を持ったことはやってみました。剣道もそのひとつでしたが、それがきっかけで、道場で出会った人に誘われて、自衛隊に入隊しました。
自然の法則に出会ったのは、入隊4年目のことでした。私は、自衛隊員としての仕事にも完全燃焼できず、退職を考えながらも、自分が本当に何をやりたいのかわからなくなっていました。今思えば、それまでにたくさんの人との出会いと別れがあり、その過程があったからこそ、大自然の法則に出会えたのだと思います。
私は、新宿で1冊の本を手にし、隊に帰ってからむさぼるようにして一気に読み終えると、これは凄いと思いました。それから、自然の法則の本を続けて数冊読み、頭を取る修行に行きました。
頭を取るとやる気がわいて
頭を取ると、辞めようと思っていた自衛隊の仕事がとても楽しくなり、1年間延長して勤務できました。三法行(さんぽうぎょう)をやっている若者の集まりにも参加し、楽しく三法行を繰り返しました。
それから、しっかりと自然の法則に沿った毎日が送れるようになる過程を完全燃焼で歩んだことが、その後の人生を大きく変えました。
パワーアップした三法行を行うようになり、また、私の中に流れている先祖の観(おも)いをプラスに変える繰り返しの中では、父もこういう何か分からない力みたいなものから逃れようと必死だったのかなと思え、父親の気持ちが理解できるようになりました。家に根付いた負の連鎖を断ち切ることができたと思いました。
人のために自分を使える天職に
その後も苦難はありましたが、三法行をやっている仲間に助けられ、自然の法則に沿って前進する中で、自分を人のために使いこなせる天職の道にたどり着くことができました。大自然の法則に出会う前、やる気がわかず、何をやっても長続きしなかった自分はどこにもいません。周りの人にも慕われ、頼りにされている自分が、今は誇らしく思えます。
これからも法則に沿って歩める三法行を皆さんとともに繰り返していきたいと思います。