私が「三法行」を始めたきっかけは、書店で買い求めた1冊の本でした。
その本の中にあった「苦しみが喜びになれる」という言葉が、私をとらえました。
悩み苦しみ、暗い毎日
当時の私といえば、子どもの問題で悩み、夫婦の問題でかなり苦しんでいました。
そんな私は、悪いのは全て「子どもや夫」と決めつけて、自分を正当化していました。
私は何かある度に深く考え込んでしまうところがありました。世間体を気にしたり、先のことなど何も分からないのに、自分で勝手に深刻に考えて苦しんだり悩んだりして、笑顔のない暗い毎日を送っていました。
そんなあるとき、知り合いの方から「どうしたの、そんな顔をして」と言われてしまい、私は「えっ! 私、そんな暗い顔をしていたんだ」とショックを受けました。
自分では普通にしていたつもりでしたが、喜べていない生活そのままが表情に現れていたんですね。
「なんとか明るい家庭にしなきゃ! どうしたらなれるの? でも、私の家は無理!」――私の頭の中は、苦しみと悲しさと寂しさでいっぱいでした。「もう人生が終わってもいいや!」というところまできていました。
三法行で苦しみが消えていき
そんなに落ち込んでいた私を救ってくれたのが、本に出会ってから始め、今も実践している「三法行」です。
毎日、願わず、求めず、頼らず、ただただ繰り返し続けていましたら、今までにない自分になっていることに気付きました。
何だろう楽になっている! 胸の奥に詰まっていた苦しみがなくなって、ゆったりした感じになっている。これは凄い! 本物だ!と、私は確信しました。
頭を取ってこだわりが消え、わくわくした自分に
それから私は、問題の根本を解決するために、頭を取り、自分の中にあったこだわりをなくすことができました。
「子どもや夫が悪いんだから、みんなが変わってくれれば、うまくいくのに」とあれほど思っていた私は、「一番変わらなければいけないのは、私自身だ! 私が変わることによって相手も変わるし! 生活も変わるんだ!」ということに気付きました。
この三法行との出会いがなかったら、私はどのようになっていたのか怖い気すらします。
悩んでばかりいた私を、わくわくする自分に変えてくれた三法行に、私は感謝の気持ちでいっぱいです。
明るく元気でうらやまれるように
私は、今施設で働いています。入居者の方から、「なんでいつも明るく元気で笑っていられるの?」「他にいないよね。あなたのような人は」とよく言われます。
私は、どんなことでも、何があっても素直に受け入れ、話を聞いてあげ、何ごとにおいても、「させていただいている」という感謝の気持ちで相手に接しています。すると皆さんが、安心していい顔で私の方を向いてくれるのです。
私のよろこびは、施設の皆さんに楽しく笑顔で過ごしていただけることです。私は毎日人と接することが楽しくてうれしくて仕方がありません。
私は今、よろこびいっぱい、幸せいっぱい、感謝いっぱいの毎日を送っています。