今日の常識では、薬や手術によらなければ病気は治らないものと考えられていますが、人間を含めた生物はすべて、病を自分自身で治す力をもともと備えています。
しかし、いつからか人はこの自然治癒力を見失ってきてしまいました。
現代医学の盲点がそこにあります。
医学は科学の歩調に合わせ、たしかに進歩してきました。抗生物質の発見が多くの伝染病を消し去りました。臓器移植の技術も進み、延命の点でも効果を上げています。
しかしその一方で、人はなぜ病気になるかという根っこの部分に、医学は未だに答えることができずにいます。がん細胞がなぜ人体で突然増え始めるのか、まだ誰にも分かっていません。医学が進歩したというのに、病気のひとつを解明しても、また別の病気が現れるという循環は断ち切れません。
こうした状況を見るかぎり、人知が生み出す方法で人体をどれだけ分析してみても、病気の真の原因を見つけ出すこともできなければ、完全に癒やすこともできないということが言えるでしょう。
なぜなら人間は、肉体だけで創られているわけではないからです。
人間の中には、目には見ることのできない生命体というエネルギー体があります。生物が地上で毎日の営みができるのは、この生命体が体の中に宿っているからこそです。肉体が滅び、そこから生命体が抜け出したときが、死を迎える瞬間となります。
病気とは、この生命体のエネルギーが正常でなくなったときに、肉体を通して起きる現象にすぎません。
エネルギーであるからには、必ず波動を刻んでいます。生命体が正常な波動を刻んでいるときには、人間の肉体はすべてが本来のままに動き、一切の病を寄せつけはしません。
ところが波動が不自然なものになると、外から侵入したウイルスは肉体にとどまり、なんらかの障害を引き起こします。正常でない波動に反応して、がん細胞が増え始めます。それらはみな、生命体の発するマイナスの波動が原因なのです。