私は小さいころから体がとても弱く、小さいながらも体の不調を母に訴えていたことを覚えています。成長してからも、相変わらず絶好調!!とまではいかず、少しでも調子が悪いと、「大丈夫かな? もっと調子が悪くなるのでは……?」と精神的にも不安になり、気持ちの部分でも弱かったと思います。
体がとても弱く、神仏にすがって
病院に行っても病気が治らないので、物心つくころには、「困ったときの神頼み」のようなところに足を運んでいたときもあり、幼い私は、姉とバスに乗り、週に3~4回はそこに通う日々を送っていました。その当時は、そこに通うことで、不思議と体の状態が良くなっていました。そこで、お大師様、弘法大師(空海上人)とのご縁がありました。振り返ると、このころから大自然の法則と出会う道を歩ませていただいていたのだと思えます。自然の法則をつかさどる主、天と出会わせていただいたのは、それから10年後のことでした。
頭を取って災害を免れたと感じ
私の家族は、姉が最初に自然の法則と出会いました。姉は、その半年前にはほとんど寝たきりの状態で、何もしたくない、誰とも会いたくない……で、生きていくのがとてもつらかったそうです。しかし、自然の法則に出会って問題の根本である頭を取ると、すっかり元気になりました。姉に続いて両親も頭を取っていました。
私は姉から頭を取る話を聞いたとき、半信半疑でしたが、取り残されたくない気持ちで後に続きました。阪神大震災があったのはちょうどその12日後のことでした。そのとき、私は兵庫県の会社に就職していて大震災を経験したのですが、幸い、私の住んでいた所は大きな被害もなく、普通通りの生活ができました。もしそのときに頭を取っていなければ、震災に巻き込まれて命を落としていたかもしれないと思いました。
その震災がきっかけで、私の同僚3人も頭を取り、自然の法則に沿った生活をするようになりました。
三法行の繰り返しの大切さが分かり
しかし、それからしばらくして、三法行の繰り返しができない状況が続き、気が付いたら、私は1ヶ月ほど寝たきりの生活を送っていました。体の調子も良くならず、どうしようもなくなった私は、帰省しました。それからは、両親や姉と三法行の繰り返しができるようになり、自然と体の調子も良くなりました。このときほど、三法行をただ繰り返すことの大切さが分かったときはありませんでした。
その後、私は24時間大自然の法則に沿って歩む繰り返しの過程を2年間ほど歩みました。
男性の暴力と借金地獄に苦しみ
しかし、それから、当時お付き合いをしていた男性と一緒に生活をするようになり、再び三法行の繰り返しができない生活をするようになっていました。その男性とはうまくいかず、やがては毎日殴られる蹴られるの暴力を受けるようになったのです。さらに借金地獄に陥り、ほかにも筆舌に尽くしがたいほどのつらい出来事から、2年後には身も心もボロボロになっていました。
三法行の繰り返しで立ち直ることができ
私は何度も郷里に帰りたいと思いながらも、家族には心配を掛けられないという気持ちから、何も話していませんでした。けれども、精神的にも肉体的にも限界となり、意を決した私は逃げるようにして実家に帰り、両親にすべてを打ち明けたのです。話を聞いてくれた父が、「三法行の繰り返しが基本じゃ。自分が今まで三法行を繰り返しやってこられたのは、先祖・家族があったからこそ!! ただ繰り返すことは凄いことやぞ」と言ってくれたときに、私は忘れかけていた原点に戻ることができました。それから少しずつですが、三法行の繰り返しを行らせていただくようになりました。
親になり、両親のありがたさが身にしみて
それから、私は職場で出会った方と結婚し、2人の子どもにも恵まれ、今は幸せな日々を送らせていただいています。結婚して、子どもが生まれて、親になり、子育てしていく中で、初めて親として歩む道の凄さ、大変さ、すばらしさを日々体感しています。子どもを育てるということは、並大抵のことではなく、育児をしながら親が成長できるという環境に身を置かせてもらえていることに感謝しています。
「親は子どもを選べない。子どもも親を選べない」というメッセージがありますが、両親の下に子どもとして生まれてきたことに「ありがとう」と伝えたいです。また、日々生活していく中で、とっても大きな存在の姉は、いつも身近で私を支えてくれています。そんな姉に……、姉さん、ありがとう!! そして、今まで出会ったすべての人に、ありがとう!!