私は、物心のついたころから、父親から優しい言葉をかけられたことは、覚えている限りたったの一回しかありませんでした。ほめられたことは一度もなく、私への言葉はいつも注意かマイナスの評価ばかりでした。私を見る目には軽蔑が込められている、と幼い私には感じられました。
弟ばかりかわいがる父がキライで
そうした父の態度は弟に対しては別だったようです。亡くなった祖母も「どうして下の子ばかりかわいがって、真弓のことはかわいがらないんだ?」と生前父に聞いたそうです。弟は、人見知りをする私と違ってあいきょうもあり、誰からもかわいがられる性格でした。その上、IQがバツグンに高くて学校の先生にも期待をかけられるほどだったのです。
私は、いつの間にか父がキライになり、まともに会話ができなくなっていました。
知らないうちに軽い男性恐怖症に
私は、知らないうちに軽い男性恐怖症になっていました。特にAB型の男性が全くダメでした。私の父はAB型で、弟もAB型。なぜか、AB型の男性には特別恐怖感を抱くようになっていたのです。そして、「イヤだ、苦手だ」と思うほど、AB型の男性と縁があり、会社の上司までがAB型の男性ばかりといった環境でした。そんな自分は男の人に自分を評価されたり、心を開いたりするのをとても恐れていました。
三法行を知り「これだ!」と思い
一度、結婚を約束した男性がいましたが、男の人とまともに向き合うのが下手で、不慣れだった私は、結局フラれてしまいました。「どうして男性に心を開けないんだろう。どうして怖いんだろう」と思うようになったのはこのころからでした。
そんなとき、1冊の本との出会いを通じて知ったのが三法行(さんぽうぎょう)でした。本を読んだとき「これだ!」とすぐに思いました。
AB型の男性恐怖症が完全に消えて
三法行を始めてからしばらくすると、特別なことは何もないのに、朝目が覚めたときも、夜床につくときも、常に一日一日が「幸福感」で満たされている自分となっていました。
そしてあるとき、一人の男性と出会いました。なぜか話が弾んで、会話の流れで「血液型、何型?」と聞いてしまいました。なんとAB型ということでした。私は驚きと感動で、「AB型? ウソッ! ヤダ、私、こだわりが取れてる!」と叫んでしまいました。
男性への恐怖心があり、その中でもAB型の男性だけは心底ダメで、対面すると緊張で硬直して口もきけなくなるほどだったのに、今目の前で笑っている男性はAB型。不思議なことに、そのことをきっかけとして、AB型の男性に対しての恐怖心は完全に消えていることに気が付いたのです。
三法行を18年間続けて
次第に父への感情も客観的に見られるようになり、キライなのではなく、怖かったということ、そして愛情が欲しかったのだと気づきました。
それ以来18年間、欠かさず続けている三法行。偶然出会って共感した男性も、一緒に三法行をするようになりました。これからも一人でも多くの方が喜べる生活が送れるよう、三法行に出会っていただきたいと心から思っています。