なにげない日々の中に
かけがえのない喜びがある
多くの人にとって、人生で一番大切なものは何でしょうか。
「お金、仕事、家庭……どれも大切」
では、お金と命とどちらが大切かと問われたら─―。
私たちは、命があるから働くことができ、命があるから愛すべき人々との交流ができます。
周りを見渡せば、一年365日の繰り返しのなかで、規則正しく巡り来る四季。春になれば桜が花開き、やがては青々とした葉がまぶしい季節が訪れます。
はるか昔から休むことなく昇り沈んでは、私たちを照らし、すべての生命にエネルギーを与えてくれている太陽。ただただ内からわき続けているそのエネルギーによって輝きを放つこの太陽が消えたならば──。私たちの命も終わりを迎えることは明らかです。
太陽が決して見返りを求めることなく照らし続けているように、地上のすべての存在は、一つの例外なく他を生かすために自らを使うことで、大自然の下に生かされています。
これが大自然の法則=リズムであり、このリズムによって大自然の調和が保たれているのです。
命を与えられた私たちは、ただただ繰り返す大自然のリズムに則っているときにこそ、苦悩を必要とせず、命の歓喜を味わうことができます。大自然の法則に沿って生きることによって、私たちは喜びをこの体いっぱいに表現できます。あの太陽のように、内からあふれる喜びで輝きながら、周囲を照らし、明るくしていくことができるのです。
そうです。大自然の中で生かされている私たちは、願わずとも求めずとも、今この瞬間に「何があっても喜べる」ようになれるのです。