あなたが心から幸せに生きること。
それは地球とすべての人々にとって
かけがえのない「宝物」です。
第3救済 慈喜徳会のめざすもの
およそ46億年前に創成されたとされる、私たちの青い星、地球。
大いなる恵みをもたらし、幾多の生命を育んできたこの地球は、現在、温暖化や異常気象、生態系の破壊などからかつてない局面を迎えています。これに呼応するかのように、人間社会でも、飢餓や紛争、精神の荒廃、経済不安、未知のウイルスの出現などが年を追うごとに重大化し、専門家らの知恵をもってしても、何ら改善のきざしが見られない現状が横たわっています。
このままで良いとは、だれも思っていません。「なんとかしなくては」、そう皆が思っています。「真の解決策」とは、いったいどこにあるのでしょうか。目に見える現象だけを頭で考え、目先の問題をひとつずつ解決しようと、多くの人たちが試みてきました。
考えたことがあるのではないでしょうか。国境、人種、宗派や学派、それらのすべてを超えて、この地球に生きる私たちがひとつになって取り組むべきテーマであるはずだと。
全体の救済も、個の救済から──。地球人類は個人の集合体であり、1人が周りに及ぼす影響はきわめて大きなもの。その1人が人間本来の大自然のリズムに沿った生活を取り戻すこと。それは、全世界の人々の救済への糸口、大きな一歩になるのです。
想像してみてください。人々が慈しみ合い、よろこびに満たされた世界を。
私たち人間一人ひとりが、感謝にあふれ、喜びいっぱいの生活を送れるようになることこそ、地球規模の危機的状態にピリオドをうてる唯一の道です。
私たちはみな、もともと「喜びの表現体」として命を与えられているのです。
継がれゆく命の意味
〜この命にありがとう〜
お父さん、お母さんとの出会いがあって、この世に誕生したわが命。その両親にもまた両親がいて、血液の譲り渡しは連綿とつながっています。
この心臓ひとつとっても自分の意志で動かすことはできません。だからこそ、この生から死へとつながる人生は偶然与えられたものではありません。この限られた時間は、人間本来の生き方を実践し、生命体進化を成し遂げるためにあります。この人生は生命体の〝仮住まい〟であり、死を迎え目に見える肉体はなくなっても、人間生命体は天界という〝本住まい〟でそのまま生き続けます。
本来、人生にはそれ以外の目的はないにもかかわらず、人間が作った社会の仕組みの中の豊かさばかりを追求し、目先の利得を握りしめる自然の法則から外れた生き方が、生命体の進化を遅らせます。高度に発達した文明なのに多くの人が苦悩から抜け出せずにいるのはそのためです。
「お父さん、お母さん、ありがとう」
人としての原点に立ち返り、素直にそう言えたなら、すでに人間の使命をまっとうする一歩を踏み出したのです。
その先に待ち受けるものを、天は「人間完成」と名づけました。