般若天行の神秘力
福永法源 著

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本書は環境配慮型を重視し、かつ天の法則を永世に残していくプロジェクトの一環としてデジタル出版(電子版、ペーパーバック版)から開始されました。
般若心経を真に自分のものにするために
なぜいま生きているのか
その意味をたしかにつかめる一冊
こと日本においては、1週間に「ゆううつ」だと感じたことがある人の割合はじつに8割近くにおよんでいるといわれ、生きづらさを感じる人が増えていることは明白です。その原因について、社会学や経済学の視点からすでに多くの検討が行われていますが、今ほど、人間の根源的かつ最高の知恵が凝縮された「般若心経」を人々が必要としている時代もないでしょう。
同著者により1985年に出版された同タイトルを、もう一度そのままの内容で現代に伝えてほしいとのご要望をもとに、原版にほぼ忠実に復刻。
(以下、本文より抜粋)
■□幸せ感を感じえない人が多い□■
地獄、極楽というのは、まさにいま、生きている現世、この世の中にあります。この現世の地獄のなかをさまよい迷っている人があまりにも多い。
それはどういうことかといえば、恵まれていても全然幸せ感を感じえない人間のことなのですね。金はある。家庭もちゃんとしている。社会的地位もある。学歴も立派。でもよろこべない。不平不満が次から次へと出てくる。その不平不満どうしがぶつかりあって、また不平不満が出てくる。
■□般若心経にすべては凝縮されている□■
人間とは本来どんなものなのか。それを知らないで人間をやっている。そうです。配役をもらった役者が、劇中の人物のなんたるかを知らないで舞台に上がっている。幕はもう上がっていて、どんどん芝居は進んでいる。だが、自分の役がわからない。わからなければ、台詞も出てこない。つまずきもする。へたをすれば舞台から転げ落ちるかもしれない。
まさに、私たちはそんな状態で「人間をやっている」わけなのですね。
しかし、人間とはなんなのか、ということは、じつは、般若心経の中にきちんと書かれているのです。
■□形式だけの般若心経ではだめ□■
病気、お金、家庭崩壊。やる気がしない、事業の不振、人間関係。とにかくみんな自分の指針が欲しいのです。羅針盤が欲しいのですね。現代人というのはやたらと相談したがる。本を読んでそれをひとつの自分の方針の基本にしようとする人は多いですね。
学者が書く一冊の本だけの般若心経じゃなんにもならないのです。お堂に入って一心にすがすがしいところで写経しなきゃいけない、こうしなければならない、ああしなければならないというようなそんな形式だけの般若心経ではだめです。人生80年のなかで活かして、人間としての〝あたりまえ〟が出てくる状態にするための最高の般若天行じゃなくちゃいけないのです。